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「JORGE JOESTER」感想

2012/10/29 (月) 01:21:17
ネタバレ当然って感じで行きますので、ダメな方はお引き取りください。


この作品を読んでアマゾンのレビューを読んだ後、まあまあ予想通りの事態になってて安心した。

同じVSJOJOシリーズである「OVER HEAVEN」の時は予感が外れて低評価だったが、まあでも「14の言葉」とか「囚人の魂」とか、荒木先生が好きなように特に意味もなさない組み合わせで作られた「天国へ行く方法」のつじつま合わせが中途半端だったのは自分の目にも付いたし、この本が承太郎の燃やした日記であるならばソコは一番の見所でなくてはならないわけで、そこが駄目だったんだし駄目だろうなという納得があった。
いやしかし、DIOが弱気でいけないと考えてる人間が居て、だから批判が飛ぶという流れは予測できなかった。
荒木先生の作品ではミスタがいい例だと思う。強くなるために弱点をまとめてしまうのだ。DIOはこの日記に弱点を纏めあげてしまったのだろう(予想)。
何よりラストが好きなんですよね。「エリナに守られちゃったよクソ~」みたいな思い出しがね。
人間としての弱さが感じられて良かったんですが、はい。

「OVER HEAVEN」の名前を出したのは、「JORGE JOESTER」がその内容にかぶってるというか、全く無かったことにしてしまう連携の悪さが一番気になったから、その思い入れを話したくなったから、なのだと思います。
特に「JORGE JOESTER」の話で書かれているエリナの脱出内容はもうどうしようもない程下衆なもので、美談として仕立てあげていた「OVER HEAVEN」準拠の脱出劇イメージが、ただの可能性の話になってしまう事が個人的に許せなかったんだろうな、というところです。

この作品を読んで個人的に良かった点
・カーズが帰ってきた事
・ジョースターが居ないと(結果的に来たが)、杜王町で活躍するのは虹村兄弟だという仮定を示した事
・毛色はジョジョの文脈なのかは怪しいところだが、オリジナルのスタンド能力が結構面白い事
・スーパージョジョラスボス対戦を公式の企画で出したという事
・考えるのが面倒そうな循環世界ネタを書ききった事
・大統領が好きになれた事
・ディエゴにラスボスを張らせる理由の無かったSBRの決着の辻褄を合わせようとしてくれた事
・ディオが死ななかった事
・ジョージ・ジョースターをテーマにしようとしてくれた事

この作品を読んで嫌だなぁと思わされた点
・ジョージ・ジョースターの話じゃなかった事
・「名探偵」という概念をジョージの人生に持ち込んだ事
・ジョージの感性というか文体というか話し方というかが子供の頃から変わってない事
・リサリサの空中戦は戦争舐めるな、と戦争経験ない俺が憤った事
・トンペティ老師を便利屋にしてしまった事
・プッチとDIOの友情が偽物という事にした事
・ジョニィの頑張りが無に帰した事
・オノマトペとハートマーク(ジョジョでは見たくない)
・作者のファンレターを公式で出した事

うーん、最初のエリナ脱出も含めると、批判点のほうが一個多いですね。
「気弱なジョージが一人前の男になって、震えながらちっぽけな勇気を奮って上司に歯向かって死ぬ」という話を心の底から期待していたが故の落胆で、意外性のある展開もノリに慣れてきた後半は読むのが辛かったです。
でもそんな話は誰にでも書けると思いますし、その誰にでも書ける話を公式は求めているんですが……多分、はじけたかったんでしょうね。気持ちはわからなくも無いですし、アマゾンレビューの状況を見ても作者は「そりゃそうだ」なんて笑うのでしょう。
まあ前半から後半への雰囲気の移行はよくできてると思いますし、読者にやりたかった事を分からせて読ませるのは上手だったと思います。そういう処理をした部分は、ぎりぎり作者の良心を垣間見ることができるんじゃないかな……。

一個一個思い出話をしていきますと、とにかく大統領の戦闘シーンが良かったですね。
孫も合わせて総勢18名が手をパチパチと叩くスタンドバトルは絵面の間抜けさも合わせて秀逸です。
「どじゃぁ~~~~~~ん」
と大統領が言った時は、おお、と思ってにやりとしてしまいました。
ジョジョは元々「厨二病的なかっこ良さとは別の格好よさ」があるから自分は好きなのですが、その「厨二病的な格好良さと別の格好良さ」というのはつまり、ジャイロが鉄球を相手に投げつける戦闘方法だったり、ジョニィが爪を飛ばして攻撃する戦闘方法だったりといった、バタ臭さというのでしょうか、何かちょっとナンセンスな発想なんですが、それを格好良く書いてしまうというところに自分は魅力を感じているわけです。
そこで18人の大統領の拍手攻撃ですが、華麗に避けるカーズをまるで褒め称えるような絵面になってしまっているところが皮肉ですし、そんな異様な状況の戦闘を作り出す舞城先生はジョジョをわかっているよな、という気持ちにさせられました。

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